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2008年12月31日(水) 13時48分

裁判員制度控え新法廷増設中国新聞

 来年5月に始まる裁判員制度を前に、山口地裁(山口市駅通り)は裁判員裁判に対応した新法廷や評議室の入る新館を現庁舎隣に増築した。外光を取り入れた明るい雰囲気の法廷に仕上げ「開かれた司法」へハード面の準備が整った。

 新法廷は3階で、約130平方メートル。裁判官3人と裁判員6人が1列に並ぶ席は、緩い弧を描き全体が見渡しやすい配置に。証拠資料を映し出す大型ディスプレーが2台。裁判員や弁護人、証言台でも見られるよう、それぞれの席に小型モニターを置いた。

 裁判官と裁判員が量刑を議論する評議室、裁判員候補者を集めて選任する手続き室なども整備した。建設費は約2億7500万円。

【写真説明】<上>裁判員裁判に対応した新法廷。威圧感を与えないよう低めにした壇上に、裁判官、裁判員が一列に座る
<下>書記官席(中央)の横にある「書画カメラ」を使い、証拠資料を大型モニターに映し出す。裁判員席や証言台には小型モニター

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812300284.html