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2008年12月31日(水) 13時48分

食の安全性を学食から調査中国新聞

 地域情報誌を発刊している広島経済大(広島市安佐南区)の長谷川泰志教授のゼミ生が、同大の学生食堂の安全性を調べた。食品偽装事件が相次ぐ中、学生500人を対象に食への関心についてもアンケート。1月上旬の次号で報告する。

 大倉光輔編集長(21)をはじめ、経済学部メディアビジネス学科の11人。半期に1度のペースで情報誌「いっぽ」を発刊している。アンケートでは「食の安全」を求める意見は、低価格、味、ボリュームに次いで4番目だった。学生の関心をもっと高めたいと、次号のテーマを「学生食堂は安全なのか!」に決定し、キャベツの流通経路を探った。

 3つある学生食堂のうち、一日約500人が使う第一食堂の松永繁樹店長を取材。かつては価格やボリューム重視だったが、最近は学生のニーズに応え、県内産の食材を多く使っている努力に触れた。12月上旬は出荷元の江田島市の農家で農薬使用の実態を調べ、虫よけ用に低量を使用することを知った。

 1月7日から、学内やJR下祇園駅(安佐南区)などで無料配布する次号に記事を掲載する。A4判、16ページ。「いっぽ」は2006年に創刊で次が5号目となる。ゼミ生は「消費者に見た目より安全重視の品選びや地産地消の推進を訴えたい」と強調している。

【写真説明】松永店長(前列右から2人目)と食の安全について意見交換する大倉さん(同右端)たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812310040.html