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2008年12月31日(水) 13時48分

中山間地の古い民家が人気中国新聞

 周南市の空き家情報バンクが、中山間地の活性化につながりつつある。賃貸や購入を希望する人の半数が中山間地を望み、古い民家が人気だ。市は過疎化が進む地域に対し、物件登録を呼び掛けている。

 まず家の所有者が間取りや希望価格を登録する。希望者が現れれば、山口県宅地建物取引業協会周南支部の会員が仲介するなどして契約する仕組みで、2007年度に設置した。

 これまでの物件登録は7件と少ないが、4件は不動産業者らに届けていない初物件。うち郊外の下上地区、中山間地の鹿野地区の2件が成約した。

 交渉中は、昔ながらの田園風景が広がる坂根町の築90年近い2階建てと、築104年の戸田地区の平屋。いずれも敷地が600平方メートル以上と広く、賃貸料が月5万円前後と安い。

 希望者もリストに登録し現在は27人で、半数の13人が中山間地での物件を探している。愛知県などUJIターンも7人。夫婦や子どものいる家族が8割を占める。

【写真説明】空き家バンクに登録され借り手がついた鹿野地区の民家

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812310042.html