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2008年12月30日(火) 16時28分

グラントワで澄川喜一展中国新聞

 益田市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワで、「木のぬくもり」展が来年1月19日まで開かれている。センター長で彫刻家の澄川喜一さん(77)が文化功労者に選ばれたのを記念した特別展。

 澄川さんは、木が自然に反った形や日本刀の緊張感のある反りに美を見いだし「そりのあるかたち」シリーズを展開している。特別展では1970年代から現在までの木彫作品9点を集めた。

 河野克彦学芸員は「素材に出身地、吉賀町の木材を使うなど古里への思いも感じてほしい」と来場を呼び掛けている。

 このほか明治期から現代までの国内作家の作品10点も展示され、繊細な彫刻やゆがみを残した作品群が静かな空間をつくり出している。毎週火曜日と26日—1月1日休館。一般300円。

【写真説明】展示作品の一つ、吉賀町産のケヤキとスギで制作された「そりのあるかたち」(2007年)=手前

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812300012.html