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2008年12月30日(火) 19時36分

新宿コマ劇場あす閉館 歌舞伎町のシンボル消える中国新聞

 大物演歌歌手らの公演が行われ、東京・歌舞伎町のシンボルだった「新宿コマ劇場」が三十一日、五十二年の歴史に幕を下ろし、閉館する。跡地利用策は未定という。

 最終日の三十一日は午後四時から放送のテレビ東京の番組「第四十一回年忘れにっぽんの歌」の舞台に貸し出される。劇場の歩みを振り返りながら北島三郎きたじま・さぶろうさんや五木いつきひろしさん、八代亜紀やしろ・あきさんら約七十組が歌で別れを告げる。約二千の客席は招待制で既に満席という。

 コマ劇場の再開発を進める東宝によると、建物は現テナントの撤退が完了した後、取り壊す。跡地利用は検討中だが、ギャンブル施設や、周辺で競争が激しい映画館にはしない方針だ。

 再オープンまでには数年かかるといい、コマ劇場前では三十日、舞台を楽しんだファンらがお別れの記念写真を撮っていた。

 歌舞伎町商店街振興組合の城克じょう・まさる事務局長は「歌舞伎町のシンボルがなくなるのは寂しい。でも新しい施設が完成すれば、活性化の起爆剤になる」と期待を寄せた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812300234.html