三十日午前七時二十五分ごろ、大阪府東大阪市西石切町六丁目の工場敷地内で、停車したタクシーの運転席に男性が血だらけで倒れているのを散歩中の女性が発見、一一〇番した。枚岡署員が駆け付けると、男性は首の辺りから血を流して既に死亡していた。
車内が荒らされており、府警捜査一課は強盗殺人事件とみて捜査を始めた。男性は商都交通（大阪市中央区）の運転手
調べでは、タクシーはエンジンが切られ、運転席のドアが開いて男性の足がはみ出ていた。あごから首の右側にかけ、鋭利な刃物によるとみられる深い切り傷があり、既に死後硬直していた。助手席付近には車検証や財布が散乱していた。
商都交通によると、車内の料金メーターは「支払い中」で「四千九百円」を表示していた。後藤さんの勤務は一日おきで、午前八時から次の日の午前二時半まで。二十九日朝から勤務していた。後藤さんが無線連絡をしたり、配車を受けたりした形跡はないという。