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2008年12月30日(火) 19時17分

大和SMBCとの連携強化へ 三井住友FGの北山社長東京新聞

 三井住友フィナンシャルグループ(FG)の北山禎介社長は30日、共同通信社とのインタビューに応じ、大和証券グループ本社と共同出資し、法人業務を手掛ける、大和証券SMBCとの連携を一層強化し、投資銀行業務の基盤固めを急ぐ考えを示した。FG傘下で、グループ中核の三井住友銀行と大和証券SMBCとの協力関係を強めることにより、収益力の一層の向上を図る。

 大和証券SMBCの2008年9月中間連結純損益は425億円の赤字(前年同期は130億円の黒字)に転落したが、「過去10年を振り返ると三井住友銀行との相乗効果は出ている」と強調。大和証券グループ本社と三井住友FGの6対4の出資比率については「これまでも関係強化を進めており、特に変更しようという議論は出ていない」と当面維持する方針を示した。

 一方、2009年の金融業界に関しては、生損保を中心に再編が加速する可能性を指摘。個人業務分野では「規模のメリットが働く消費者金融でもメジャープレーヤーになる必要がある」とし、約20%を出資する消費者金融大手プロミスとの関係強化の方針も示した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008123001000370.html