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2008年12月30日(火) 15時12分

GM救済で5400億円追加支援 米財務省東京新聞

 【ニューヨーク29日共同】米財務省は29日、経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の関連金融会社GMACを最大60億ドル(約5400億円)の公的資金を活用して支援する、と発表した。うち50億ドルはGMACへの公的資金による資本注入。

 米政府は19日、経営破たんを阻止するため、GMに134億ドル、米大手クライスラーに40億ドルの計174億ドルの公的資金による緊急融資を決めており、今回は追加的な措置となる。

 金融危機対策のための緊急経済安定化法に基づき、同省が50億ドルでGMACの優先株を購入する。またGMACの銀行持ち株会社化を支援するための資金として、GMに最大10億ドルを融資する。

 GMACは金融危機で資金調達が困難になっており、自動車購入者への融資基準を厳格化。GM車の販売急減を加速する原因となっており、GMACの経営安定がGM再建に向けて重要視されていた。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が24日、GMACが申請した銀行持ち株会社化を認可。GMACは同法に基づき、公的資金による金融機関向けの資本注入を受けられるようになっていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008123090151252.html