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2008年12月30日(火) 11時14分

<浜岡原発>5号機で水素濃度が異常上昇、運転を手動停止毎日新聞

 中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で、タービン建屋にある気体廃棄物処理系統内の水素濃度が異常上昇するなどしたため、同社は30日午前0時39分に原子炉の運転を手動停止した。定期点検中の5号機は、11月5日にも調整運転中に同系統で同様のトラブルが発生して手動停止。安全対策を取って、今月27日から調整運転を再開したばかりだった。外部への放射能の影響はないという。

 中電によると、5号機は出力約83万キロワットで発電中の30日午前0時27分、通常0.15%程度の水素濃度が2%を超えたため警報が点灯。その後も水素濃度が上昇して3%を超え、排気中の水素と酸素を水に戻す再結合器の性能も低下傾向がみられたため、運転を停止した。11月のトラブルでは、水素濃度が原子炉を停止すべき基準の4%に達しても手動停止させなかったとして、原子力安全・保安院から厳重注意を受けた。水素濃度が上昇した原因を改めて詳しく調べる。【竹地広憲】

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