【イスラマバード30日共同】30日付のパキスタンの英字紙ニューズは、同国北西部の中心都市ペシャワルで2008年に起きた身代金目的の拉致事件が07年に比べて倍増していると報じた。ペシャワル周辺では反政府武装勢力の活動が活発化しており、著しい治安悪化がデータで裏付けられた形だ。
ペシャワルの警察当局によると、07年の発生認知件数は34件だったが、08年には66件に増え、79人が拉致された。ほかにも多数の被害者がいたとみられるが、通報されない事件も多いという。
ペシャワルやその周辺では自爆テロが頻発。11月に米国際開発局責任者の米国人男性が射殺されたほか、イランとアフガニスタンの外交官や外国人記者らも武装集団に拉致されている。