記事登録
2008年12月30日(火) 19時56分

ガザ、地上侵攻視野に部隊増強 イスラエル軍東京新聞

 【スデロト(イスラエル南部)30日共同】イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザ地区周辺部を、報道陣の立ち入りを禁じる「軍事区域」に指定した。南部スデロトからガザに向かう道路では戦車を積んだトラックが列をつくり、軍事区域に次々に戦車を搬入。周辺は緊迫した雰囲気に包まれていた。

 同区域の外側には兵士の野営キャンプも設けられ、地上侵攻を視野に入れた準備が着々と進んでいることをうかがわせた。

 ガザ北部とイスラエルを結ぶエレズ検問所近くでは30日、30台以上の戦車や特殊車両が待機し、兵士が戦車の整備や簡易トイレの設営にあたっていた。スデロト方面からは数発のロケット弾の爆発音が聞こえた。

 AP通信によると、軍はガザ周辺部の兵員を倍増。ガザ境界の別の検問所の数百メートル手前では29日、軍が往来を制限、機関銃を持った兵士が取材に対し「軍関係の車両以外は通行禁止だ」と緊張した面持ちで話した。ガザ境界への道路はすべて封鎖されたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008123001000220.html