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2008年12月30日(火) 20時50分

森日本体協会長に2期延長論 招致前にJOCも続投濃厚東京新聞

 来年3月末で定年となる日本体協の森喜朗会長(71)に特例続投論が出ている中、2011年の創立100周年記念事業や16年夏季五輪の東京開催などを見据え、任期延長は1期2年ではなく2期4年を求める声が複数の団体幹部から上がっていることが30日、分かった。

 日本オリンピック委員会(JOC)では、16年五輪開催地が決まる来年10月2日に向けて竹田恒和会長(61)の続投が濃厚となっている。

 日本体協には「役員就任時に70歳未満」とする定年制があるが、関係者によると今月はじめに第1回会長選考委員会が開かれ「今後の手続きと定年制の問題も議論された」という。100周年記念事業では日本体協の名称変更を検討するほか、事務局を置く岸記念体育会館(東京都渋谷区)の建て替えも懸案で、森会長の指導力が期待されている。ある団体幹部は「今やスポーツ界の顔であり、あと1期ではなく2期務めてもらう必要がある」と話した。

 JOCでは五輪招致活動を進める上で竹田会長の再選を求める声が強く、名誉委員からは「役員改選を1年延期してでも現体制を維持すべきだ」との指摘もある。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008123001000418.html