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2008年12月30日(火) 12時01分

年間騰落率は過去最低〔東京株式〕(大納会、続き)時事通信

 前日の米国株安や中東情勢の悪化を背景に、取引開始直後は売りが先行した。しかし、「既に売り物はほぼ出尽くしていた」(大手証券)ため下げは限られ、円相場の下げ渋りを眺めた指数先物の上昇に引っ張られる形で切り返した。さらに、年末のドレッシングも加わり、日経平均の終値は11月11日以来、約1カ月半ぶりに8800円台を取り戻した。
 日経平均はこの1年間で42.1%の大幅下落。「繁盛」の年とされる子(ね)年にもかかわらず、年間騰落率の過去最低記録(1990年のマイナス38.7%)を塗り替えた。前週後半から4連騰と盛り返したとはいえ、この間の上昇率はわずか4.0%。それも、売買が低調な中で「少ない買い物に指数が押し上げられただけ」(同)と心もとなく、不安を抱えたままの越年となった。(了)

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081230-00000032-jij-brf