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2008年12月30日(火) 19時48分

シャープ、特別損失432億円…パイオニア株などの評価損やカルテルの罰金でスポーツ報知

 シャープは30日、パイオニアなどの保有株に評価損が発生したため、2008年10—12月期連結決算に432億円の特別損失を計上すると発表した。液晶パネルの価格カルテルをめぐる罰金の支払いも同期に計上するため、年明けにも業績予想を大幅に下方修正する見通しだ。

 世界的な景気後退で液晶パネルの減産を迫られている上、主力の液晶テレビの価格下落などの影響もあり、今後、さらに業績が悪化する可能性もある。

 シャープは07年12月、資本・業務提携に伴いパイオニア株式を1株1385円で3000万株取得。同社株は30日の終値で163円に下落しており、432億円のうち、出資先のパイオニア株の評価損は約367億円に上る。

 液晶パネルの価格カルテルをめぐっては、11月に米司法省に1億2000万ドル(約110億円)の罰金を支払うことで合意した。

 シャープは10月、携帯電話事業の不振などで09年3月期の業績予想を下方修正し、純利益を従来の1050億円から600億円に引き下げている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081230-OHT1T00183.htm