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2008年12月30日(火) 19時48分

大阪でも!タクシー運転手刺殺されるスポーツ報知

 30日午前7時25分ごろ、大阪府東大阪市西石切町6丁目の会社敷地内で、停車したタクシーの運転席に商都交通(大阪市中央区)の運転手後藤利晴さん(67)=大阪府藤井寺市=が血だらけで倒れているのを散歩中の女性が発見、110番した。枚岡署員が駆け付けると首を数か所刺されて既に死亡していた。

 車内が荒らされて売上金が奪われており、府警捜査一課は強盗殺人事件として枚岡署に捜査本部を設置した。

 29日未明には兵庫県稲美町で、タクシー運転手が首を数か所刺されて死亡する強盗殺人事件があったばかり。

 調べでは、後藤さんは鋭利な刃物で刺されたとみられ、あごから首の右側にかけ長さ20センチ弱の傷もあった。タクシーはエンジンが切られ、運転席のドアが開いて後藤さんの足がはみ出ていた。

 助手席のダッシュボードが開いたままで、助手席付近には車検証や日報が散乱、車のそばにキーが落ちていた。

 日報に記入された最後の乗車は29日午後9時55分で乗車地は不明。料金メーターは「支払い中」で4900円を表示していた。捜査本部は日報の記録や遺体の状況などから、29日午後10時から11時ごろ、客を装った何者かが支払いの際に襲ったとみている。カーナビやGPS(衛星利用測位システム)はついていなかった。

 商都交通によると、後藤さんの勤務は1日おきで午前8時から次の日の午前2時半まで。29日朝から勤務していた。後藤さんが無線連絡をしたり、配車を受けたりした形跡はないという。

 現場は阪神高速水走インター近くの倉庫が立ち並ぶ地域。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081230-OHT1T00180.htm