29日午前8時25分ごろ、三原市久井町坂井原の国道486号で、乗用車が国道沿いの会社員盛谷浩二さん(51)方に突っ込み、庭にいた盛谷さんと妻の良美さん(41)、次女の里歩ちゃん(4)を次々にはねた。良美さんと里歩ちゃんが全身を打って間もなく死亡、盛谷さんも病院に運ばれたが、約11時間後に肝臓破裂などで亡くなった。
三原署は同日夕、乗用車を運転していた広島市中区土橋町、建設会社員秋保輝行容疑者(25)を自動車運転過失致死傷の疑いで逮捕した。調べに対し、秋保容疑者は「速度を出しすぎた」などと話しているという。
盛谷さん方は山陽自動車道三原久井インターチェンジの北西約3キロの国道沿い。国道は見通しの良い片側1車線で、盛谷さん方とは歩道を挟んで高さ20センチ足らずの縁石で区切られただけだった。
三原署はブレーキの跡などから、秋保容疑者が盛谷さん方の近くでブレーキを踏み、ハンドルを取られた状態で突っ込んだ可能性があるとみている。
【写真説明】盛谷さん方の庭に突っ込み、3人を死亡させた秋保容疑者の乗用車=手前(29日午前11時35分、三原市久井町坂井原)