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2008年12月30日(火) 09時58分

島根県内で医師不足深刻化中国新聞

 2008年度に島根県内の医療機関が必要とする医師数に対し、確保できている割合(充足率)は76.9%で、前年度から3.3ポイント下がり、医師不足が深刻化していることが県の調査で分かった。このほど松江市であった県地域医療支援会議で県が報告した。

 病院部門だけで必要とする医師数把握が困難な島根大医学部付属病院を除く県内の全56病院と公立診療所全40カ所を対象に10月1日現在で調べた。非常勤医師については勤務時間によって常勤医師の何人分に当たるかを換算した。

 県内各医療機関で働く医師数は常勤医に換算して901.8人で前年から15.3人の減。各医療機関が必要と考える医師数は1172.7人で、約270人足りない計算となる。実際の常勤医も9人減の801人だった。

 圏域別の充足率をみると、浜田を除く6圏域で低下し、雲南が最も低い64.9%(前年度比6.7ポイント減)だった。松江、出雲、隠岐の3圏域は充足率が8割を超え、あらためて地域偏在が浮かんだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812300037.html