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2008年12月29日(月) 00時49分

ガザ空爆の死者287人に イスラエル予備役招集東京新聞

 【エルサレム28日共同】イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ガザ地区を支配する強硬派ハマスの関連施設に空爆を続行、ロイター通信などによると、ガザの救急当局者は、27日からの空爆による死者が287人、負傷者は約900人に達した、と述べた。イスラエル政府は28日の閣議で、地上戦などの軍事作戦拡大に向けてバラク国防相が予備役を招集することを承認した。

 一方、ガザの武装勢力はイスラエル領に対して報復のロケット弾攻撃を本格化させ、ガザから約30キロ北方のイスラエル中部の都市アシュドッドに初めて着弾した。紛争は一層拡大、長期化の様相を見せている。

 国連安全保障理事会は28日、関係当事者に軍事行動の即時停止を求める声明を出した。

 28日の空爆ではハマス内閣庁舎、治安施設など20カ所以上を破壊した。新たな死者の中には27日の重傷者も含まれるとみられる。

 ロイター通信によると、死者のうち少なくとも10数人は女性や子供。27日だけで200人以上が死亡し、イスラエル軍の攻撃による1日のパレスチナ人死者数としてはイスラエル建国に伴う1948年の第1次中東戦争後、最悪規模という。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122801000312.html