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2008年12月29日(月) 06時01分

[編集長の選ぶ10大ニュース]「酒とつまみ」大竹編集長スポーツ報知

独自の視点で10大ニュースを厳選した「酒とつまみ」の大竹編集長

 「毒ギョーザ」と「王理恵さんの破局」で始まり「100年に一度の大不況」と「飯島愛さん急死」で終わろうとしている2008年。日々のニュースを追い続けてきた人たちの目にはどう映ったのか。永田町騒然の論文を掲載したあの総合誌の編集長からキャバ嬢のカリスマまで、「変」の一文字では片づけられない一年を振り返ってもらった。20歳を過ぎたら必読の人気ミニコミ誌「酒とつまみ」では、大竹聡編集長(45)が「麻生首相の連夜のバー通い批判」を1位に選出。敏腕編集長たちがそれぞれ独特の切り口で、今年をメッタ斬りした。

 忘年会が続き、前夜の酒が抜けきらない「酒とつまみ」の大竹さん。二日酔い気味で1位に挙げたのが「麻生首相の連夜のバー通い批判」だ。

 酒場の取材経験が豊富な大竹さん。首相が「ホテルのバーは(高級クラブに比べ)安い」と語ったことについて「ある意味で正しい。ホテルの方が明朗会計だしね」と一応は同意する。さすが酒が絡む話には寛大と思わせたのだが…。

 「だけど税金から給料もらって仕事している人が、このご時世、毎晩飲み歩いてる場合じゃないでしょ」と怒りがジワジワ。漢字の誤読など頼りない限りの我らが総理大臣を「早く家に帰って勉強しなさいって話。酒はオレが代わりに飲んでおく」と一喝した。

 怒りは続く。3位にランクインしたのは「たばこ税増税論議」。昨今愛煙家は何かと肩身が狭いが「オレは酒税でも随分な『高額納税者』。たばこ税まで上げられたらかなわん」と冷や汗をかいたという。

 ほかにも「居酒屋タクシー」(4位)に「汚染米問題」(5位)と酒絡みでは、何かとネガティブな話題が上位に入ってしまった。

 2位の「福田首相の電撃辞任」。退陣表明会見で「あなたとは違うんです」と記者に逆ギレしていた姿が国民をドン引きさせたが、大竹さんも嫌悪感を隠さない。「思い出すたびに寒い。酒がまずかった」と振り返る。その一方で、8位に選んだ「オバマ氏、米大統領に」では「オバマ氏の演説に感動する市民の姿に、米国にはこういう感動が残っているんだなと思った。あれはいい酒になった」と酔いしれたそうだ。

 ちなみに10大ニュースの選考基準だが「1〜6位は『酒がまずくなったニュース』。逆に7、8位は『酒がうまくなったニュース』です」とのこと。

 そして9、10位は「寂しくて飲みたくなったニュース」。10位に酒をこよなく愛した漫画家・赤塚不二夫さんの悲報を挙げている。酒好きの著名人との飲み屋対談が好評の「酒とつまみ」。大竹さんは「宴席で、一度ご一緒させていただきたかった」とつぶやいた。

 ◆大竹 聡(おおたけ・さとし)1963年4月30日、東京都生まれ。45歳。早大第二文学部卒。出版社、求人誌の広告営業などを経て、93年に独立し「大竹編集企画事務所」を設立。経済、食品など幅広い分野のフリーライターで活躍する傍ら、02年に「酒とつまみ」を発刊し、初代編集長に就任した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081229-OHT1T00087.htm