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2008年12月29日(月) 06時01分

[編集長の選ぶ10大ニュース]週刊朝日・山口編集長スポーツ報知

 「毒ギョーザ」と「王理恵さんの破局」で始まり「100年に一度の大不況」と「飯島愛さん急死」で終わろうとしている2008年。日々のニュースを追い続けてきた人たちの目にはどう映ったのか。永田町騒然の論文を掲載したあの総合誌の編集長からキャバ嬢のカリスマまで、「変」の一文字では片づけられない一年を振り返ってもらった。敏腕編集長たちがそれぞれ独特の切り口で、今年をメッタ斬りした。

 新聞社系週刊誌の枠をはみ出し続ける「週刊朝日」。名物編集長の山口一臣さん(47)は「悪いのはモナじゃない、二岡だ」と気勢を上げた。1位は「山本モナ、巨人・二岡のラブホ騒動」。「編集長の職権乱用」で同誌の表紙にも登場させたモナさんのスキャンダルに、ショックは大きかったようだ。「『ホテルには入ったけど介抱しただけ』というモナさんの主張を私は断固、信じる」。

 モナさんに限らず、今年は芸能人からアナウンサー、企業トップまで不倫がこれでもかと報道された。3位に選んだ「フジテレビ渡辺アナ、週刊朝日スクープで降板」だが、実は「あんなに大騒ぎになるとは思ってもいなかった」という。売れ行きも良かったようだ。

 一方で、肩透かしを食らったのが10位の「福田首相辞任で週刊朝日売れ残り」。昨年、安倍元首相が辞任した際は完売を記録。調子に乗って印刷部数を増やして臨んだのだが…。「思ったほど売れなかった。やはり2回目となると衝撃も少ないようです」。読者もあきれ果てているのか。

 2位の「飯島愛さん急死」には驚きで言葉を失ったという。週刊朝日では12月26日号で、偶然にも飯島さんの近況インタビューを掲載。「芸能界を引退して、新しいビジネスを始めようとしていた矢先のことだけに、ショックでした」。

 ◆山口 一臣(やまぐち・かずおみ)1961年1月1日、東京都生まれ。47歳。83年、早大第一文学部卒。ゴルフダイジェスト社を経て89年、朝日新聞社入社。「朝日ジャーナル」「週刊朝日」編集部。その後、広報部などを経て、05年5月から「週刊朝日」に復帰。同年11月から同誌編集長。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081229-OHT1T00083.htm