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2008年12月29日(月) 10時13分

芦田川水系の取水制限を継続中国新聞

 芦田川の流域市町や国、広島県でつくる渇水調整協議会は年明けまで、工業、農業用水の取水制限を継続する方針を決めた。芦田川水系の2つのダムの貯水量は降雨などでやや回復したが、冬季は少雨時期のため、当面は水量の確保に努める。

 八田原、三川両ダムの合計貯水量が基準の1500万トンを下回ったため11月18日から、福山市水道局と各土地改良区は工業、農業用水の取水を2割カットしている。今月上旬の降雨で現在は1500万トンを上回るが、制限は続ける。

 渇水調整協議会の事務局を置く国土交通省福山河川国道事務所によると、制限解除の目安は、合計貯水量が2000万トン。一方、1500万トンを大幅に下回った場合、制限を強化する考え。現在は大幅な増減が見込めないため、協議会の会合の年内の開催は見送る。

 福山河川国道事務所は「1月中旬以降に新たな対応策を検討することになる」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812290045.html