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2008年12月29日(月) 10時13分

「第九伝説」広める会結成へ中国新聞

 被爆翌年の大みそか、蓄音機が奏でるベートーベンの交響曲第九番が広島の人々を勇気づけた—。そんな「伝説」に心打たれた市民たちが31日、「ヒロシマ第九伝説を広める会」を結成する。舞台である広島市南区西蟹屋の音楽喫茶「ムシカ」で、恒例の再現コンサートに合わせて始動する。

 被爆者の祖父を持つ映画プロデューサー兼監督、小林一平さん(61)=神奈川県藤沢市=が伝説をテーマにした映画づくりに乗り出すのを受けて機運が高まった。ムシカの常連客を中心に県外を含む約30人が広く参集を呼び掛けている。

 当日は、コンサート後に会の結成を宣言。映画制作の資金集めやムシカでの音楽ライブの企画などを進めるという。

 コンサートは午後3時開演。伝説をもとにした絵本の朗読などに続き、午後5時から「第九」を流す。入場無料。ムシカ=電話082(506)2255。

【写真説明】第九伝説を広めるポスターを手にする旗振り役の友川千寿美さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812290037.html