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2008年12月29日(月) 22時43分

死亡乳児に265万円補償 中国、粉ミルク事件で東京新聞

 【北京29日共同】29日付の中国英字紙、チャイナ・デーリーによると、中国の粉ミルク業界は有害物質メラミンが混入した粉ミルクを飲んで死亡した乳幼児に対し、1人当たり20万元(約265万円)を支払う方針を固めた。入院治療を受けた乳幼児にも、同3万−5万元を支払うという。

 中国衛生省の調査では、汚染粉ミルクを飲んだ乳幼児のうち、計29万人以上に腎臓結石などの異常が見つかっており、汚染粉ミルクとの因果関係を否定できない死者が6人いる。

 また、29日付の中国各紙によると、中国河北省石家荘市は28日、趙新朝副市長を罷免し、☆洪江副市長も辞任したと発表した。両副市長とも事件の責任を問われ解任された可能性がある。趙氏は同市の企業、三鹿集団が製造した粉ミルクに有害物質のメラミンが混入していた事件の調査を担当していた。

(注)☆は草カンムリに将の旧字体

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122901000529.html