【バンコク２９日共同】タイのタクシン元首相を支持する市民団体のメンバー数千人が２９日、反タクシン派であるアピシット新首相の施政方針演説を前にバンコク中心部の国会前に集結、鉄柵などを並べて周辺の道路をふさいだ。ソムチャイ前首相の失職を受けて就任したアピシット氏に対し、下院解散と総選挙の実施を求めている。同日午前に予定されていた演説は延期された。
タクシン派の中心メンバーは「議員に危害を加えたりはしない」と主張。ステープ副首相は国会前から撤収するよう交渉を続けるという。ソムチャイ前首相が１０月７日に施政方針演説を行った際には、反タクシン派が国会前を封鎖。強制排除に乗り出した警官隊と衝突し多数の死傷者が出た。