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2008年12月28日(日) 07時52分

おむつ型の新型全自動宇宙トイレ…5年後の実用化目ざす読売新聞

 宇宙でも快適に使える新型トイレの開発に、宇宙航空研究開発機構が乗り出した。

 常時身に着けるおむつ型で、5年後の実用化をめざす。宇宙機構は今月、民間企業と共同で研究会を設立。将来は、寝たきり患者への応用も視野に入れている。新型トイレは、排便をセンサーが感知して吸引、洗浄、乾燥も全自動で行う。静音、消臭のほか、清潔さを保つ機能も持たせる。

 研究会には、清水建設技術研究所や、トイレ、化学メーカーの技術者らが参加。センサーやロボットなど日本の得意な最先端技術を駆使して開発する。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で使用試験を重ねる。

 現在のISSのトイレはロシア製で、排せつ物を掃除機のように吸引する洋式タイプ。吸い込み口に合わせて座らないと汚物が漂ってしまいかねず、地上で何度も訓練を行う。

 宇宙機構の向井千秋・宇宙医学生物学研究室長は「宇宙での長期滞在は、心身に大きなストレスがかかる。健康を維持するためにトイレは非常に重要」と、新型トイレ開発に期待している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000005-yom-sci