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2008年12月28日(日) 21時06分

2030年「ニンポー沈没」?!地盤沈下の進行深刻—浙江省寧波市Record China

2008年12月27日、浙江省寧波市で地盤沈下が進行し、2030年には市全域が沈降するといった噂がインターネット上で流れ、人々を驚愕させている。新華網の報道。

噂はすでにネット上だけでなく、市の上層部門にも一部流れているという。ネット上の予測によると、市が地下揚水を高レベルで続けた場合、2010年には最もひどい地域で570mm沈下し、その範囲もさらに拡大する見通しだ。また2030年には最もひどい地域の沈下は770mmに達し、その範囲も300平方キロメートルに及ぶという。

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複雑かつ特殊な地質構造や過剰な地下揚水が原因と指摘し、SF映画「日本沈没」のような現象が起こりうると予測する市の専門家もいる。市当局はこうした事態を重く受け止めており、市内3か所の地下揚水を全面停止するなど、地盤沈下対策をすでに進めている。

和豊紗廠は市で比較的早くに創設された近代工場で、工業発展の象徴とされている。同工場が数十年にわたり地下水を過剰に汲み上げ続けた結果、市の地盤沈下が進んだとみられている。地盤沈下とは、自然的要因や人的要因による地表面の沈下現象を指し、自然要因には地震や火山活動など、人的要因には地下水の過剰揚水や建設事業などが挙げられる。(翻訳・編集/SN)

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000021-rcdc-cn