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2008年12月28日(日) 17時40分

<メイド・イン・チャイナ>「安かろう悪かろう」よりも品質を保証せよ—仏誌Record China

2008年12月24日、フランスの有力週刊誌「レクスプレス」(L’Express)は「メイド・イン・チャイナには粗悪製品がある」との見出しで、フランスの玩具市場において、中国製品は半分以上のシェアを占めているが、国内の輸入業者は早急に実質的な策を講じて、その品質を保証すべきとの記事を掲載した。26日付で環球時報が伝えた。

フランスでは中国製品の信頼が失われつつあるというが、現実的に「メイド・イン・チャイナ」から脱却することは難しい。この10年間で、名実ともに「世界の工場」としての地位を確立した中国。07年、欧州連合(EU)輸入総額のうち、中国からの輸入額が16%を占めた。フランスの輸入製品のうち中国製は6.3%。絶対的な地位にある玩具製品では、そのシェアは63%に達している。また、小型電器製品もほぼ同じような比率となっている。

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記事は、中国の品質管理体制は不十分であり、製品の絶対的な安全は保障できないと指摘。「中国当局が小さな輸出業者に生産を急がせれば、問題が起きるのは当たり前。重工業の分野でも、製品の品質は無視できない」「欧州の輸入業者が意見を伝えなければ、製品の品質に対する要求は実現しないままだろう」といった有識者の意見を紹介している。

今月17日、中国代表団はベルギーの首都ブリュッセルで、米国やEUの代表と中国製品の品質改善に向けて話し合いの席を設けた。中国の輸出業者もこの問題を重く受け止め始めているという。「“世界の工場”として、中国は低価格を維持すると同時に、製品の品質を保証すべきだ」と記事はまとめている。(翻訳・編集/SN)

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