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2008年12月28日(日) 19時54分

国連安保理、ガザ情勢で「暴力の即時停止」呼びかけCNN.co.jp

(CNN) イスラエルによるパレスチナ自治区ガザの大規模空爆について、国連安全保障理事会は27日夜に緊急協議を開き、28日未明に深刻な憂慮を表明し、全ての暴力の即時停止を当事者に要請する声明を発表した。

協議は4時間に及び、議長を務めるクロアチアの国連大使が終了後に声明を発表した。パレスチナ自治政府は安保理議長にイスラエル非難を求めていたが、発表された声明はイスラエルやパレスチナのイスラム強硬派勢力ハマスを名指しせず、「当事者」に「あらゆる軍事行動」を直ちに中止するよう求める表現となった。安保理は全ての当事者に対し、食糧などの人道物資や燃料、医療用品がガザ地区に確実に輸送されるよう、境界の検問所を全て開放することを求めている。

パレスチナ自治政府のマンスール国連大使は、仮にイスラエルの空爆が48時間以内に終結しない場合、アラブ諸国が安保理に追加措置を求めるだろうと述べた。一方のイスラエルのシャレブ国連大使は、同国がハマスのロケット弾攻撃に対する自衛権を行使しているに過ぎず、責任はハマス側にあると主張した。

米国のハリルザド国連大使は、今回の暴力沙汰を中止するのはハマス次第だとするイスラエルの主張を支持した。



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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000008-cnn-int