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2008年12月28日(日) 18時33分

メラミン混入ミルクメーカー、被害者に賠償金支払いへCNN.co.jp

北京(CNN) 有害物質メラミンが混入した育児用粉ミルクで健康被害を受けた被害者らに対し、中国の乳製品メーカー22社は賠償金を支払う見通しだ。中国国営の新華社通信が中国の乳業業界団体の発表として伝えた。

業界団体は被害者の乳幼児を持つ家族に、賠償金をさまざまなルートで支給する。一括払いの意向だが、具体的な金額や支払い時期は不明。22社はまた、後遺症の治療費負担に向けて資金を集めている。

メラミン禍では子ども6人が死亡し、29万4000人が腎臓結石などを患った。粉ミルクへの混入が発覚したのは今年9月で、乳製品のタンパク質含有率を上げるための偽装手段だった。発覚の契機となった粉ミルクメーカー三鹿集団は先日破産を申請し、メラミンの生産者と販売者の裁判は河北省で行われている。

新華社が衛生省の情報として伝えたところによると、メラミンの被害者で現在も入院中の乳幼児は861人。最新の人数は今のところ不明という。



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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000006-cnn-int