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2008年12月28日(日) 14時09分

インドとの対立は政治で解決 パキスタン大統領が明言CNN.co.jp

イスラマバード(CNN) パキスタンのザルダリ大統領は27日、インドとの国境地帯の情勢悪化を否定し、民主主義と対話で対立解決と情勢安定化を図る方針を強調した。

大統領は南部シンド州で開かれた、妻のブット元首相暗殺から1年の追悼式典に出席した。大統領は国民に向けた演説の中で、政治と対話が問題の解決策であり、問題の一部ではないと述べた。大統領はまた、「われわれは問題を抱え、(インド同時テロに関与した)非国家主体も抱えており、われわれに重要な課題を突きつけている」と語り、自主的に解決を図りたい意向を明らかにした。

26日付各メディアは、パキスタンが対インド国境付近に兵力を増強し、インドによる地上侵攻に備えたと伝え、両国の間で緊張が高まった。ただ、CNNの専門家がパキスタン当局者の発言として語ったところによると、アフガニスタン国境で武装勢力掃討に当たっていたパキスタン部隊で、インド国境へ回ったのは2万人規模で、パキスタン軍の兵力増強としては大規模ではない。専門家は、一方的な越境攻撃は受け入れ難いとインドに警告するのが狙いとの見解を示した。



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