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2008年12月28日(日) 19時08分

バブル崩壊:中国現代アート価格急落、展覧会も閑散サーチナ

 北京市で開催されたある展覧会。ほとんど参観者もおらず、会場は閑散としている。世界的な金融危機の煽りを受けて、一世を風靡した中国現代アートや中国美術品も「厳冬の時代に突入した」(中国新聞社)という。オークションなどでの出展件数は引き続き増加傾向にあるが、価格は軒並み下落しているという。

関連写真:そのほかの中国現代アートに関する写真

 中国新聞社では「現在、買い手は現金を出し渋り、売り手は損することを怖がっている状態」としつつも、「一時期のバブル的な状況が落ち着き、現在そのバブルが崩壊しつつある一方で、価格は理性的な方向に調整されつつある」としている。

 データによれば、中国現代アートを含む中国芸術品での大手オークション会社による年間の成約額は、2007年には66億元(約925億円)に達したが、08年、ほとんどの有名オークションでの成約額が前年同期と比べて約50%減などと惨憺たる状況だという。(編集担当:鈴木義純)

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