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2008年12月28日(日) 17時02分

中国と台湾の大手石油会社が海外油田の共同開発で提携サーチナ

 中国の中国海洋石油総公司(中海油、CNOOC)と台湾中油股フェン有限公司(台湾中油)が海外油田発掘などで提携した。26日、北京市で記者発表会が開かれ、両社のトップが参加した。写真は、左が中海油の傅成玉総経理、右が台湾中油の潘文炎董事長。

 今回の提携では、中海油傘下のケニアの油田の権益30%を台湾中油の傘下に譲渡するなどが盛り込まれている。また、福建省に属する南日島海域での共同調査などを進める。

 今回の提携は、中国大陸と台湾の両岸の「通郵、通商、通航」、いわゆる「三通」が実現したことで、中台間が急速に接近していることを示すもので、また日中台で懸案となっている尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺でのエネルギー開発にも影響を与える可能性があるといわれている。

関連写真:そのほかの尖閣諸島関連に関する写真

 08年6月の中台交流窓口機関によるトップ会談でも共同のエネルギー開発が議論され、8月には中国と台湾のそれぞれの当局およびそれぞれの石油会社が提携に向けて基本的な合意に達していたことが報じられていた。(編集担当:鈴木義純)

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