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2008年12月28日(日) 21時05分

岐阜・長野で相次ぐ山岳事故、29日以降に捜索再開へ読売新聞

 27日午後3時半頃、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・抜戸(ぬけど)岳(2812メートル)東斜面で雪崩が発生し、登山中の静岡市葵区、常葉学園橘高校教諭の桑原義仁さん(48)と、同市駿河区、三菱電機社員塚田征義さん(39)が巻き込まれ、同じパーティーの2人が同日午後9時40分頃、高山署新穂高登山指導センターに届け出た。

 県警山岳警備隊員ら22人が28日午前6時半から現場に救助に向かったが、行方不明の2人を発見できず、午後2時に捜索を打ち切った。29日朝から再開する。

 28日午後0時45分頃には、長野県駒ヶ根市の中央アルプス・檜尾岳(ひのきおだけ)(2728メートル)付近で、東京都狛江市岩戸南、森啓さん(34)が滑落したと、駒ヶ根署に通報があった。県警のヘリコプターが現場に向かったが、強風で近付けず、28日午後3時頃、捜索を打ち切った。同行している千葉県内の女性(51)も山中で避難しているとみられ、29日以降に捜索を再開する。

 発表によると、森さんは27日、女性とともに駒ヶ根市の中央アルプス・千畳敷から入山し、31日に下山予定だった。28日正午頃、女性の携帯電話から、女性が所属する東京都内の山岳会事務局に、「森さんが滑落した。自分は檜尾避難小屋にいる」というメールが届き、山岳会関係者が通報した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081228-OYT1T00302.htm