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2008年12月28日(日) 07時01分

万哲も逆らえないスカーレット/有馬記念スポーツニッポン

 万哲はスカーレットで締める!!08年の中央競馬を締めくくるドリームレース「第53回有馬記念」は28日、中山競馬場でゲートイン。万哲こと小田哲也記者は史上4頭目の牝馬Vに挑む前売り1番人気ダイワスカーレットで勝負だ。

 まさか、こんな時代になるなんて…。世界的不況。誰もが必死に生きる時代だからこそ、最後ぐらいは1人でも多く、ハッピーエンドで終わりたいじゃないか!!金曜発売から、麻生首相もうらやむ?断トツ、1番人気。◎ダイワスカーレットの高支持率は時代の要請だ。

 思えば昨年、ずっと応援してきた兄ダイワメジャー(3着)にとてもかなわないと思っていた。それがG1・5勝の偉大な兄に勝ったばかりか、1番人気メイショウサムソンにも同期の宿敵ウオッカにも先着。今秋の天皇賞(2着)はもっとビックリ。心底、◎を打たなかったのを悔やんだ。

 (1)感服のド根性 天皇賞は大阪杯1着後の脚部不安で、約7カ月ぶり。終始トーセンキャプテンの執ようなマークに遭い、自身の前半1000メートル58秒7と厳しいラップ。直線も一度は後退しそうになりながら耐え粘った。内外離れた1着ウオッカとはわずか2センチ差。もし、得意の馬体が合う形なら“再噴火”で振り切っていたはず。「上野由岐子の413球」に匹敵する根性をホレ直した。

 (2)怖くないジャパンC組 天皇賞で先着を許したウオッカが回避。では、ジャパンC組が凄いか?前半いくらスローに流れたとはいえ、勝ったスクリーンヒーローの2分25秒5は、21世紀に入ってから一番遅い優勝タイム。天皇賞を1分57秒2で乗り切ったスカーレットがあと400メートル、仮に13秒0〜13秒0で走ったとしても2分23秒2。JCに出ていれば好勝負になった計算だ。

 (3)急上昇 一番の強調材料は天皇賞とは見違えるほど、馬が良くなった点だ。24日の栗東坂路800メートル、53秒4(馬なり)は時計が掛かった今週の坂路状態を考えれば破格。安藤勝騎手も「力みが取れ、フットワークが軽くなった。間違いなく前走より上」と証言。ガラリ一変の急上昇は頼もしい限り。

 昨年は後続馬を警戒するあまり、4コーナーでマツリダゴッホにインを突かれた分の惜敗。力負けではない。スピードの違いで行っても良し、無理やり行く馬がいれば、2〜3番手でもOK。目の覚めるような切れはなくても、11戦すべて2着以内の“安心感”が閉塞(へいそく)感漂う今の時代では優しい。2年連続銅メダルの兄メジャーの分まで、頑張れスカーレット!!

 ▼万券の哲・有馬記念・馬単の目 (13)=(7)、(13)=(1)、(13)—(6)、(13)—(3)、(13)—(8)、(13)—(9)、(13)—(10)

 ◆万哲3連単の狙い スカーレット以外の上位陣は接近した顔ぶれ。相手選びはひとひねりが必要だ。まず、アルナスライン。58キロを背負ったアルゼンチン共和国杯(3着)は勝ったスクリーンヒーローとの5キロ差を考えれば上々。540キロを超す巨漢だけに荒れ気味の芝も歓迎。カワカミプリンセスは最内1番でロスなくさばく横山典騎手の巧腕が不気味。穴はメジャーと同じ“強力7歳世代”の生き残り2頭。エアシェイディ&コスモバルク。もし絡めば、スカーレットの1着固定でも夢配当だ。(13)の1着固定で(1)(3)(6)(7)(8)(9)(10)へ42点で勝負。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000050-spn-spo