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2008年12月28日(日) 07時07分

民主が政権移行構想 3日かけ組閣作業東京新聞

 民主党は衆院解散・総選挙後の政権交代を視野に政権移行準備に着手した。政治主導による政策決定を実現するため、閣僚、副大臣、政務官をチームとして機能させる法改正を検討。円滑な政権移行のため、国会の首相指名から組閣までに一定の準備期間を確保する方針だ。

 同党の小沢一郎代表は政治主導による新しい政治システムの構築を目指している。これを踏まえ、民主党政権が実現した場合、各省庁に政治家が担当する閣僚、副大臣、政務官による「政務三役会議」(仮称)を設置。同会議が省庁全体を指揮、監督することで政治主導を可能にし、省益に偏った政策を防ぐという。

 また、各省庁に民主党議員100人程度を配置する小沢氏の政権構想実現のため、副大臣、政務官の定数見直しに向け、国家行政組織法の改正にも取り組む。

 一方、国会の首相指名選挙から組閣までの期間を延ばすのは、短い準備期間で政権を発足させた場合、官僚による政権コントロールを許しかねないとの判断がある。

 通常は半日から1日程度の首相指名から組閣までの期間を3日間以上として、この間に、首相と閣僚候補者が内閣として政策目標について十分な意思統一を図る、としている。

(東京新聞・中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122890070625.html