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2008年12月28日(日) 22時42分

パキスタン北西部の投票所でテロ 有権者ら26人死亡東京新聞

 【イスラマバード28日共同】下院補選の投票が行われていたパキスタン北西辺境州ブネル地区の投票所で28日、車を使った自爆テロがあり、政府当局者によると、有権者ら少なくとも26人が死亡、18人が負傷した。

 ブネル地区はイスラム武装勢力の活動が活発な同州スワト地区に隣接しており、地元テレビに対して同地区の武装勢力が犯行を認めた。選挙妨害が目的とみられる。投票所は地元の高校で多数の人が詰め掛けていた。がれきの下敷きになった人も多いという。

 ブネル地区の選挙区では今年2月の総選挙で連立与党アワミ民族党の議員が下院に議席を獲得したが、死去に伴い、同日補選が実施された。地元テレビによると、テロを受けて、投開票は後日に延期となった。

 スワト地区や周辺では隣国アフガニスタンの旧政権タリバンに近い武装勢力が攻勢を強めている。政府による掃討作戦が続いているが、学校や検問所で爆弾テロが続発。武装勢力は今月24日にスワト地区の女子教育を全面的に禁止する通達を発令するなど、同地区を実効支配しているともされる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122801000297.html