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2008年12月28日(日) 22時17分

タイのタクシン派2万人が集会 新首相に抗議東京新聞

 【バンコク28日共同】タイのタクシン元首相を支持する市民団体が28日、反タクシン派のアピシット新首相が29日に国会で施政方針演説を行うのを前に、バンコクの王宮前広場や国会前で抗議集会を開催した。警察によると、計約2万人が集結、周辺には2000人以上の警官が配備され厳戒態勢が敷かれた。

 王宮前広場では、同市民団体の中心メンバーらが特設舞台上から「新政権に早期の下院解散と総選挙実施を求める」と訴えると、タクシン派のシンボルカラーである赤いシャツを着用した支持者から拍手と歓声がわいた。公務員のアピチャートさん(54)は「アピシットは民主的な選挙で選ばれた首相ではない」と語気を強めた。

 同市民団体は、28日夜から29日にかけて国会へ向けデモ行進を行うが、国会封鎖など過激な抗議行動はしないとしている。

 10月7日に国会で行われたタクシン派のソムチャイ前首相の施政方針演説では、演説を阻止しようと集まった反タクシン派の市民団体メンバーらと警官隊が衝突し、多数の死傷者が出た。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122801000358.html