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2008年12月28日(日) 20時13分

<住友生命>1千億円増資へ 三井住友銀から永久劣後ローン毎日新聞

 住友生命保険が自己資本増強のため1000億円規模の永久劣後ローンを三井住友銀行から調達することで調整に入ったことが28日明らかになった。金融危機の影響で保有する株の含み益が減少するなどしたため、財務基盤の強化に乗り出す。1月にも実施する。

 永久劣後ローンは借入金利が高い分、返済期限がないため、自己資本に組み入れることができる。

 住友生命は経営の健全性を示すソルベンシーマージン比率が08年9月末時点で996%だったが、その後の株価急落で低下。健全性の目安である200%は大きく上回っている模様だが、市場混乱が長引く恐れがあるため自己資本を厚くする。

 国内大手生保では三井生命保険が600億円、朝日生命保険が350億円の自己資本増強を発表している。【辻本貴洋】

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