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2008年12月28日(日) 06時14分

ハンチントン氏が死去=冷戦後の「文明の衝突」予見時事通信

 【ワシントン27日時事】冷戦終了後の世界で、宗教や文化の相違から文明の衝突が起こると予見した米国の政治学者サミュエル・ハンチントン氏が24日にマサチューセッツ州マーサズビニヤードで死亡していたことが、27日明らかになった。81歳だった。死因は不明。同氏が58年間教壇に立ったハーバード大が発表した。
 1927年、ニューヨーク生まれ。23歳からハーバード大で教え始め、共著などを含め17の著作、90以上の学術論文を発表した。カーター元政権下の77−78年、国家安全保障会議(NSC)で安保政策の調整官を務めた。
 93年に論文として発表し、96年に出版された著書「文明の衝突」で、冷戦終結後の世界について、国家など地政学上の枠組みやイデオロギーからではなく、宗教など文明の違いから紛争が起きる可能性が強いと指摘。西洋、イスラム、日本、中国など8大文明圏に分け、文明のブロック化が進む世界を描いた。
 論文は発表当初から政治学者の間で大きな論争に発展。米国の政策にも影響を及ぼした同書は39の言語で翻訳された。 

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