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2008年12月28日(日) 19時48分

<三越伊勢丹HD>地方で定休日復活へ 大都市は時間短縮も毎日新聞

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)が来年4月以降、傘下の三越と伊勢丹の地方店で元日以外の定休日を復活させる方向で検討していることが28日分かった。毎月1日程度になるとみられ、大都市の店舗では営業時間の短縮も視野に入れる。景気後退で消費者の買い控えが深刻化する中、人件費や光熱費などを削減し収益改善につなげたい考えだ。

 かつては三越が月曜日、伊勢丹が水曜日を原則定休日としていたが、一定の年間休業日数を課した大規模小売店舗法の廃止などを受け00年になくした。百貨店業界では現在、定休日は元日のみが主流だが、消費不振の長期化を受けて同様の動きが広がりそうだ。

 三越高松店(高松市)で今年8月、試験的に2日間を定休日にしたところ、売り上げの減少をコスト削減効果が上回ったという。今後、同店で来年1、2月に定休日を各1日設けて効果を再検証。対象店舗は未定だが、4月以降に地方店の定休日を復活する方針だ。

 他社と競合する大都市店では営業日数を変更しないが、原則午前10時〜午後8時の営業時間の短縮を検討するという。定休日復活と営業時間短縮で年間20億円のコスト削減効果を見込んでいる。【小倉祥徳】

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