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2008年12月28日(日) 19時38分

桜花学園が「奇跡」乗り越え日本一 高校バスケ産経新聞

 桜花学園がライバルの東京成徳大高を打ち破って連覇を達成した。

 一進一退の試合は、桜花が3点のリードで迎えた第4クオーターに動いた。身長191センチの2年生センター渡嘉敷が次々とシュートを沈め、2分47秒後には12点差に広げて勝敗を決した。

 天国と地獄を味わった。高校総体では決勝戦で東京成徳大高に逆転勝ちし優勝。しかし続く国体では初戦(2回戦)負け。総体優勝校の惨敗に「総体の優勝は奇跡」という声すら挙がった。

 試練を強みに変えた。「国体の敗因は渡嘉敷に頼りすぎたこと」と3年生の深野は話す。渡嘉敷ら主力選手がU18アジア選手権のため抜けた11月の練習で「中に飛び込み点を取る」ことを意識した。「おかげで決勝戦は渡嘉敷以外も動けた」(深野)といい、井上監督は「全員がよかった」と選手をたたえた。

 U18アジア選手権で左足首を疲労骨折した渡嘉敷は、今大会の5試合中、フル出場は決勝戦だけ。チームメートの活躍に刺激を受けた渡嘉敷は強行出場した決勝で37得点し、「足が折れても最後までやるしかないと思った」と涙を流した。

 全員でつかんだ優勝。「国体で負けたことがいい刺激になった」と指揮官は語る。「日本一」へのひたむきな思いが、16度目の優勝を引き寄せた。(西川貴清)

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