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2008年12月28日(日) 18時06分

ガザ空爆 全当事者に軍事行為停止を要求 国連安保理が声明産経新聞

 【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は28日未明(日本時間同日午後)、パレスチナ自治区ガザに対するイスラエル軍の大規模空爆をめぐり、全当事者に対し即時の軍事行為停止を求める報道機関向け声明を発表した。

 声明は「事態の悪化に深刻な懸念」を表明。イスラエル−ガザ間の境界線の封鎖を解除し、治療を含めた人道支援活動や経済活動が通常通り行われるよう要請した。

 協議は安保理で唯一のアラブ国家であるリビアの要請で、27日夜に緊急召集された。

 ロシアはイスラエルに軍事作戦の停止を、イスラム原理主義組織ハマスにロケット弾攻撃停止をそれぞれ呼びかける声明案を提示したが、発表された声明は名指しを避け、「全当事者」という表現にとどめた。

 また、これに先立ち、潘基文・国連事務総長は27日、すべての暴力を直ちに停止するよう求める声明を発表し、イスラエルによる「過度の武力行使」とハマスのロケット弾攻撃をそれぞれ非難した。 

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