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2008年12月28日(日) 18時00分

ハマスが闘争再開呼び掛け ガザ大規模空爆、死者229人中国新聞

 【エルサレム28日共同】シリア在住のパレスチナ強硬派ハマスの指導者マシャル氏は二十七日夜、中東のテレビ局アルジャジーラのインタビューで、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの大規模空爆に対抗し、パレスチナ人に「第三次インティファーダ(反イスラエル闘争)を呼び掛ける」と語った。

 ロイター通信によると、イスラエル軍は二十七日夜も空爆を続行し、同日のパレスチナ人死者は計二百二十九人、負傷者は七百人以上となった。死者のうち、少なくとも十数人は女性や子供。一日のパレスチナ人死者としてはイスラエル建国に伴う一九四八年の第一次中東戦争後、最悪規模という。

 ガザの救急当局者は「これほど多数の負傷者を手当てする態勢はなく、麻酔薬、包帯、救急車の燃料などすべてが足りない」と嘆いた。

 第二次インティファーダは二〇〇〇年秋に始まり、ハマスは多数の自爆テロを実行。軍はパレスチナ自治区を攻撃し、双方で計五千人以上が死亡した。

 ヨルダン川西岸や東エルサレムでは二十七日、空爆に反発する若者らがイスラエル治安部隊と衝突。イエス・キリスト生誕の地とされる西岸ベツレヘムでは、抗議のためクリスマスツリーなどのイルミネーションが消された。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812280168.html