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2008年12月28日(日) 16時27分

定額給付金で激しい応酬=国会、年明け召集控え−与野党時事通信

 来年1月5日召集の通常国会では、2008年度第2次補正予算案に盛り込まれた総額2兆円規模の定額給付金の扱いがまずは焦点。与野党各党の幹部らは28日、テレビ朝日の番組に出演し、激しい論戦を展開した。
 自民党の石原伸晃幹事長代理は、民主党が補正から給付金部分の切り離しを求めていることについて「政権党としてベストのものを出している」と否定的な見解を表明。公明党の高木陽介選対委員長は「2次補正は定額給付金以外の(雇用・中小企業対策などの)方が額としては多い」と述べ、補正の早期成立を訴えた。
 これに対し、民主党の山岡賢次国対委員長は「分ければ(給付金以外の)必要なものはすぐやる」と述べ、分離しない限り成立への協力は困難との立場を強調。社民党の辻元清美政審会長代理も「やめるべきだ」と述べ、実施に強く反対した。
 共産党の小池晃政策委員長は「2次補正には給付金以外にも『毒まんじゅう』がある。切り離せばいいという議論にはくみしない」と述べ、民主党の方針に異論を唱え、国民新党の亀井亜紀子氏は「実施は疑問だ」と指摘した。 

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