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2008年12月28日(日) 09時58分

栽培漁業センター用地未利用中国新聞

 光市が室積湾を埋め立て造成した市栽培漁業センター用地の大部分が、台風被害から4年以上、未利用のまま放置されている。約4億1000万円の費用を投入した事業だが、市は有効な活用策がなく、付近の漁港整備工事の「資材置き場」になっているのが現状だ。

 国、県の補助を受け、約5200平方メートルの敷地に直径12メートルのガザミ用水槽6基など水槽計12基とアワビ育成棟を設置。運営を1市3町と周辺の8漁協でつくる光・熊毛地区栽培漁業協会に委託し、1997年から同センターとして本格稼働した。

 ところが2004年9月の台風で、すべての水槽が強風で飛散し損壊。現在は残ったアワビ育成棟で中間育成事業を続けているだけで、敷地の大部分を占める水槽跡地は放置されたままだ。

 市水産林業課は「水槽の破片の飛散による近隣住宅への補償問題解決に時間がかかり、利用の検討が遅れた」と説明する。

【写真説明】漁港整備工事に使うコンクリートブロックなどの資材置き場と化した跡地。左がアワビ育成棟

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812280032.html