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2008年12月28日(日) 09時58分

存続の声に来年も田舎の味中国新聞

 ヘルシー志向の洋風田舎料理を28年間提供し、年内で閉店を予定していた広島市中区立町のレストラン「おそらかん」が来年も営業することになった。存続を望む常連客の声に、オーナーの小松基剛さん(60)=安佐北区=が先送りを決めた。

 小松さんが脱サラして1980年に開業した。妻昭子さん(59)と切り盛りする店では、脂肪分が少ないハンバーグや麦ご飯、山の幸など材料にこだわった素朴な味が人気を集めてきた。

 当初は還暦を機に、同じ西中国山地の廿日市市吉和に建てた丸太小屋を住居兼店舗とし、晴耕雨読の生活を楽しむつもりだった。

 ところが、年内閉店を知った常連客から「毎日来るからやめないで」との声が相次ぐ。客に支えられての28年間だっただけに「とりあえず、来年1年間はやってみる」と方針を変えた。

【写真説明】「来年もよろしく」。店内で清水俊彦さん(左端)と談笑する小松さんと昭子さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812280053.html