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2008年12月28日(日) 01時01分

ガザ大規模空爆、200人超死亡=第1次民衆蜂起後、最大の犠牲−イスラエル軍時事通信

 【エルサレム27日時事】イスラエル空軍は27日、パレスチナ自治区ガザ全域で、イスラム原理主義組織ハマスの拠点を標的にした大規模空爆を実施、AFP通信はパレスチナ救急当局の話として、少なくとも205人が死亡、300人以上が負傷したと伝えた。これに対し、パレスチナ側も報復のロケット弾攻撃を行い、イスラエル南部で同国人1人が死亡した。
 ガザではイスラエルとハマスの停戦が19日に失効したばかりで、双方の全面衝突に発展する恐れが強まっている。1980年代後半の第1次インティファーダ(パレスチナ民衆蜂起)以降、1日の攻撃でこれほど多数の犠牲者が出たのは初めて。
 イスラエルのテレビ報道などによると、イスラエル軍機60機が作戦に参加し、ガザ市のほか、南部ハンユニスやラファなど100カ所近い標的にミサイルを発射。標的の一つとなった警察施設では、訓練生の卒業式典が行われていた。死者には警察長官も含まれるという。
 テレビは、路上に転がる少なくとも十数体の制服姿の警官の遺体が小型トラックなどに積み込まれる様子を映し出した。イスラエル軍報道官は軍放送に対し、今回の空爆は「始まりにすぎない」と述べ、さらに攻撃を加える姿勢を示唆した。 

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〔用語解説〕「ガザ地区」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000006-jij-int