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2008年12月28日(日) 10時03分

【有馬記念】連覇へ“まくりだ”ゴッホデイリースポーツ

 「有馬記念・G1」(28日、中山)
 暗闇のなか、筑波下ろしが吹きつける27日の土曜午前4時の美浦トレセン。マツリダゴッホは寒気を吹き飛ばして坂路を駆け上がり、Wへ移動した。気分良さそうに首を上下させてリズミカルに歩き、キャンターへ移行してからも実にスムーズ。直線は馬場の外めをゆったり駆け、ゴール前は首をグッと下げるポーズも。上々の気合乗りを見せた。
 3F49秒6-16秒3。「寒いなか、ご迷惑をかけています」。普段通りの朗らかな口調と表情。取材陣に囲まれた国枝師は「順調に調整が終わりました。気合は乗っていたけど、落ち着いているからね。いいよ」と言って、ちょうど引き揚げてきたマツリダのもとへと駆けて行った。
 9番人気でアッと言わせてから1年。今年はチャンピオンとして迎え撃つ立場になった。「そりゃあ、細かいことを言えばいろいろあるよ。物も(口に)通らずに、周りからは“ガンじゃないのか?”と言われたりしてね」と笑わせた。大注目のグランプリホースを管理するがゆえの悩みだ。
 「いいことばかりじゃないからね。でも、ゴッホがいるから頑張ろうと思った。“今週が駄目でも、ゴッホがいる”と頑張ってこられた。夢を持って送り出したいね」。精神的にこの馬に支えられてきた1年。その恩返しとして、国枝師は最高の状態に仕上げて連覇の舞台へと送り出す。

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