2008年12月28日(日) 10時02分

石井、09年秋に全米テレビデビューへ（デイリースポーツ）

　米総合格闘技イベント「ＵＦＣ」参戦を目指す石井慧（２２）＝国士舘大＝が、来秋にも全米テレビデビューすることが２６日（日本時間２７日）、明らかになった。石井は２６日、ラスベガスで開催されるＵＦＣ９２（ＷＯＷＯＷで２８日深夜０時から放送）の公開計量を視察。ＵＦＣを主催するズッファ社のダナ・ホワイト代表（３９）と会談し、全米で放送されるリアリティーショー「ジ・アルティメット・ファイター（ＴＵＦ）」への出場を推された。１６選手がＵＦＣ出場の座をつかむ超人気番組への登場で、全米に存在感を見せつける。
　　◇　　◇
　初会談を終えた石井は、すっきりとした表情を見せていた。「『ＴＵＦに出て人気を高めたらどうか』と言われた。自分も、初っぱなから（ＵＦＣ本戦に）出られるとは思っていない。一からやっていきたい」と、出場を快諾した。
　ＴＵＦは、ＵＦＣ出場を目指す１６人が共同生活を送りながら練習を積み、選抜試合で敗れた者が順に脱落していく。最後に残った１人が正式契約するまでの過程を追った人気番組。０９年上旬は米国対英国がテーマのため、石井のデビューは早ければ０９年９月になる。
　有意義な初顔合わせを経て、具体的なプランがまとまってきた。ホワイト社長の勧めで、前ＵＦＣヘビー級王者、ランディ・クートゥア主宰の「エクストリーム・クートゥア」に１月から１カ月間、武者修行することも決意。３月に海外修行を開始する予定を前倒しして、１日も早くプロの技術を身につけることを決めた。
　踏ん切りもついた。大学卒業は完全に断念した。「親のスネをかじって、何とか単位だけ取って卒業しても意味はない。オッサンになってから大学に行ったらいい。大学も中身が大切」。さらに「退学届？クビにしてくれる度胸もないのかな」と大学側を挑発した。
　午前中には、ＴＵＦで実際に使用するオクタゴン（金網）で練習。ライトヘビー級の中堅選手、ステファン・ボナーと手を合わせ「テクニックを教えてもらった。言われれば吸収するスポンジ状態。ぼくは内またを教えました」とおどけた。
　体格を見たホワイト社長に「ライトヘビー級だな」と言われ「ヘビー級でいきます」と、最重量階級で戦う初志を貫く姿勢を見せた。「不安があった時、知人に『オーラが消えている』と言われたことがあった。これでオーラも戻ったと思う」。迷いは消えた。まずはテレビデビュー。そして格闘家への道をまい進する。

【関連記事】
・ 桜庭、パウンド葬予告！ド迫力スパー公開
・ 吉田キッパリ道着封印　未着用は２年ぶり
・ ノゲイラ兄＆シウバも石井にエール
・ 野中が判定で圧倒　地元の大声援に応えＶ１

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000013-dal-fight