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2008年12月28日(日) 08時06分

「文明の衝突」ハンティントン氏 死去産経新聞

 【ニューヨーク=長戸雅子】冷戦終結後の世界で宗教による対立を警告した著書「文明の衝突」で知られ、米国を代表する政治学者のサミュエル・ハンティントン氏がマサチューセッツ州内の医療施設で亡くなっていたことが、27日明らかになった。81歳。ハンティントン氏が昨年まで教授を務めていたハーバード大学が、同大のサイトで24日に亡くなったと発表した。

 ハンティントン氏はハーバード大で58年間、教職についていたほか、1970年代にはカーター政権で国家安全保障会議のメンバーも務めた。93年に外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」で宗教による対立を提起。この理論を体系化した96年の著書「文明の衝突」で世界的な注目を集めた。

 また、2004年の著作ではメキシコからの大量の移民が米国の伝統を破壊すると主張し論議を呼んだ。

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